2012/12/25

勢子蟹


美味しいぃぃ。
この季節頂く度にニヤニヤが止まらないお品です。
ずわい蟹の雌。
体の大きさは明らかに雄より小さい為、脚肉などは少ないのですが『卵』がとても美味なんです。
甲羅の外側にツブツブの卵を抱いています。
これが、『外子ソトコ』
甲羅の中に濃厚な卵があります。
それが、『内子ウチコ』
こんな卵の時に食べてしまうなんて・・・などとおっしゃる方もいらっしゃいますが、何を!!
今、食べずしていつ食べる!!!と、口答えしてしまいくらい美味しいぃです。

●勢子蟹
地域により呼び名が違います。
せこかに、せいこかに、こうばこ。
お箸のみで全て召し上がれるよう、脚の身まで剥いてお出しします。

2012/10/11

柳葉魚




通年、手に入れやすい食材はたくさんありますが、各々の旬にいただくと一番味が濃く、うま味が多いと思います。
そう考えますと大好きな物は、今!この時!迷わず!お腹に収めるべきかと思うのです。
● 柳葉魚(ししゃも)
北海道の南部太平洋側沿岸の一部でしか獲れません。
一夜干しで通年見かけるお品とは、種類が違います。
10月〜11月の短い期間が漁期です。
生のまま北海道から運ばれた本物の『ししゃも』を頂くと、ふっくらしてみずみずしく、とっても良い香りがします。
「あー、あと何回食べられるかしらぁ」と何故か人生を考えたくなり、お酒をぐいっと飲んでしまう、味わい深い食材です。
軽くお塩を振り、焼いて召し上がって頂きます。

2012/06/03

大名竹の子


お久しぶりの「一由のお台所から」のご挨拶です。
あれあれと思ううちに、衣更えの季節になってしまいました。
半月前位から、献立の中にお出ししているのですが、余りの美味しさにお知らせしようかと思いましたら、おそらく今週中で終いの便との事。
またまた、あれあれになってしまいました。
●大名竹の子
南日本でとれるお品です。
昔は大名への献上品であった為この様な名前がついているとの事。
丸ごと焼いてお出ししているのですが、香り、味、もう堪らなく美味しいです!
切り口からお水がしみでる程、みずみずしい竹の子です。
ゆえに、鮮度が大切で東京ではまだまだ珍しいかと思います。
パンダの様にパクつきたくなるお品です。

2012/01/11

新春

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平成24年の幕開けです。
築地市場は、5日が初競りです。
この5の日が初荷と決まっているのです。
そして、市場には縁起が良い芽の吹いているものなどがいっせいに揃います。
仕入れに出掛ける私達も何となく心が弾む感じです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
●初春の芽ふきもの
ふきのとう、こごみ
こんな風に仲買に沢山並びます。